演出で楽しむB'zライブ―味の素スタジアム(20150613)―
※この記事は「B'zLIVE-GYM 2015 -epic night-」に関するネタバレを含みます。
B'zのスタジアムツアー1日目に参戦しました。あいにくの曇り空だったけれど奇跡的に雨は降らず(B'zのライブはなぜか雨が降ることが多々ある)、会場が味の素スタジアムだったこともあって吹き抜ける風が心地よかった。アンコール後もあまり汗をかかずにすみ、帰りの電車の中で冷房に身体をやられることもなかった。
【アリーナツアーに関する記事は下記参照↓】
梅雨時の野外で演奏を聴く分にはサイコーの環境だった会場、味の素スタジアムですが、今回の音響に関してはSNSを拝見するまでもなく首をひねりたくなる出来でした。音が反響しやすいスタジアムの構造、時折吹く風による音のブレ、野外演奏に慣れないB'zのPAの力不足、と枚挙にいとまがないです。
1曲目が始まった頃から周りの人たちが「あれ?」って顔をして、自分の耳が変なのかな、といった表情を浮かべ、次第に某号泣議員よろしく、両耳に手をあてがっている光景はシュールでした。
音響に関して早々諦めた私は、ドームならではの演出や照明を楽しむことにしました。そこで演出に関して気づいたことを連々と書きます。
- 赤い風船が放たれ、何処かに飛んでいき、ステージ上のモニターに風船があちこちを移動するCG映像が流れる。
- 『RED』赤色の旗が掲げられ、ステージ上にファイヤーバード。
- 『NO EXCUSE』「もう一回やらせてくださいよ」に合わせて画面に稲葉さんと女性のお客さんが映る(ダイナミックセクハラである)。
- ステージから巨大なピンク色のブラジャーが吊り上げられ、ゆっくりと横に回転するブラの裏側「B'zのLIVE-GYMにようこそ!」の文字。
- 『君を気にしない日など』額縁のようなフレームに演奏するB'zの二人がそれぞれ映る。
- 『Man Of The Match』緑色のレーザーが幾本も放たれる。
- 『熱き鼓動の果て』「もうすぐであなたに会える」のアウトロでステージが移動、B'zの二人がメインステージから180度反対方向へ(目と鼻の先に二人が来て、私はここで悶絶)
- 『ZERO』二人が向い合ってセッションをする(稲葉さんはブルースハープを使い、サビのコードが大幅に改変されていた)
- 『Blue Sunshine』立ち位置がデビュー当時のもの(稲葉さんが右、松本さんが左)に。
- 『GO FURTHER』クレーンに吊り上げられた車が二台登場。
- 『BURN-フメツノフェイス-』車から白煙が吹き出し、曲が終わると同時に車が落下して花火が上がる。
- 『Las Vegas』多種多様なバボット(ダイスや自由の女神、ルーレットの回転盤など)が左右から出てくる。
- 『EPIC DAY』サビの「GO」「NO」に合わせて照明が強く光る。
- 「愛のバクダン」アウトロで『GIMME YOUR LOVE』のイントロがワンコーラス演奏される。
私が気がついた演出は以上です。どの曲においても演出家と照明さんの力の入れ方が感じられて、これだけ目で楽しめるライブもなかなかないぞ、と舌を巻きました。また、冒頭のエッチなアプローチや巨大バボットからは昔のB'z演出イズムを垣間見たように思い、懐かしい気分にもなった。
最先端から加速するB'zは、音楽だけではなく演出でも魅せてくれる。ツアーはまだまだ続くので、これから参加する人は楽しんで、もうライブを堪能した人はおつかれー。